判決下る

光市母子殺害事件の差し戻し審ですが、死刑判決となりました。

 山口県光市で1999年に起きた母子殺害事件で、殺人と強姦(ごうかん)致死などの罪に問われた当時18歳の元少年(27)の差し戻し控訴審判決公判が22日、広島高裁で開かれ、楢崎康英裁判長は「死刑を回避する事情を見いだすすべもなくなった」と述べ、死刑を言い渡した。
(中略)
 本村弥生さん=当時(23)=と長女夕夏ちゃん=同(11カ月)=への殺意などを一転否定したことを「虚偽の弁解」と断じ、「元少年は犯した罪の深刻さと向き合うことを放棄し、死刑を免れようと懸命になっているだけだ。反省心を欠いており、極刑はやむを得ない」と述べた。
(中略)
 元少年の年齢や精神的な未熟さを犯行の背景とする一方、死刑を回避する事情とまではいえないと指摘。その上で「遺族に対する謝罪、反省の弁は表面的で、刑事責任の軽減を図る偽りの言動。改善更生の期待を裏切り、虚偽の弁解を考え出しており、反社会性は増した」と非難した。

弁護団には申し訳ないですが、予想通りの判決といいますか、さすがに裁判官を説得することはできなかったようです。判決要旨は日刊スポーツのサイトに載っていました。

すでに上告していますのでまだ確定したわけではありませんが、棄却される公算がおおきいと思います。


この判決を受けて、ネット上でどのような意見が出されているか、とくに弁護団がらみの意見について、ちょっと調べてみました。

それと死刑廃止論者の被告の弁護士たちはこの国にいる必要はありません。ここで生きる資格がありません。早い話が被告と同じです。
ぜひ死刑のない国へ行って、そこで目いっぱい働いてください。もう日本には戻って来るな。
裁判員制度がはじまると、輩共は何をするかわかりません。
一般人を脅したり、票を金で買ったりしますよ。

まだ今回の裁判と死刑廃止論を絡めて考えているんですね。都合の悪い情報を見ない能力を身につけているのかな。しかし「弁護人もほぼ同罪」ですか。弁護士の役割に関する基本原則(1990年9月国連犯罪防止及び犯罪者処遇懐疑決議)17は「弁護士は、その職務を果たしたことにより、依頼者あるいはその主義と同一視されないものとする」と定めてあるんですが、日本ではあまり知られていないんでしょうか。だとしたら、やはり日本はこの点では途上国ですね。

あの弁護団は懲りもせずに最高裁に上告って・・・
もういいだろうに、どうして本村さんに少し楽をさせてあげられないのかなぁ、
この弁護団には心底憤りを感じてしまう、
もしも最高裁で死刑判決が出たらって言うか出ると思うけれど、
そうしたらあのアホ面並べた弁護団にも無理だけど何かしらの罰を与えて欲しいよ、
特に安田なんてそんなに死刑に反対なら自分で罪を犯して自分を弁護しろと。

被告人の意思を無視して「被害者遺族が苦しむから上告しませんでした」って弁護士がいたら、それこそ懲戒確実なんですけど。「もしも最高裁で死刑判決が出たらって言うか出ると思うけれど」って、死刑判決を破棄自判して死刑判決ですか。珍しいですね。基本原則を知らないところは最初の人と同じ。

だからこそ、ここ最近の怒りの矛先は、
供述を変えてきた元少年へのものではなく、
供述を変えさせた弁護団への方が
大きかったでしょうね。
本村さんは、妻が死後に強姦された事実を
公開してまで、事件の残虐性を訴え続けたのに、
元少年弁護団は、事実の歪曲とも取れる
弁護行為の数々。

この人、「弁護団が被告人にウソの供述をするように吹き込んだ」というワイドショーのネタを信じ込んでるのかな。まあそういう人は少なくないけど。で、このエントリーのコメント欄に以下のコメントが。

それにしても、あの弁護士団は、免許剥奪に値する、または人間として許せないと心底軽蔑します。本当に、これから平気で弁護士活動をするのかと思うと薄ら寒い気がします。

類は友を呼ぶ。誰か弁護士の職責とか教えてあげる人はいないのかな。

最大の問題は、この元・少年の2審以降の供述の不安定さである。ドラえもんがどうしただの、餞(はなむけ)のリボンだの、「遺体の状況と整合しない」「不自然」と突っぱねられるほど常軌を逸した内容は、本当にこの被告の本心から流れ出たものだったのか。
懲戒請求をめぐってひと騒動あった弁護士団(この件への橋元大阪府知事の功績は大)が、創作した可能性は極めて高い。というか、裁判官さえ完全にそう思っている。

「この件への橋元大阪府知事の功績は大」って、弁護内容については、橋下弁護士自身が「自分が弁護人でも弁護団と同じ主張をする」って言ってるんですけど。で、「創作した可能性は極めて高い」のですかそうですか。


全体的にみて、「弁護団は今回の裁判を死刑廃止論に利用している」というワイドショーのネタを無邪気に信じ込んでいる人がまだ多いようです。自分で調べようと思う人って少ないんでしょうか。