倖田來未さん自宅謹慎

「35歳になるとお母さんの羊水が腐る」と発言した歌手の倖田來未さんが自宅謹慎しているそうである。
彼女の発言そのものには深く触れようとは思わない。「羊水が腐る」という発言が医学的に失当であるのはその通りだろうし、不適切な発言だったことは否めない。一方で、高齢出産にリスクがあるのはその通りだし、親しい人間にできるだけリスクの低い行為をしてほしいと願うのは当然だから、「高齢出産にはリスクがあるから、子供を産むなら早いうちに」とでも表現しておけばよかったのではなかろうか。
それはともかく、気になったのは関連報道の中のとある一文なのだ。それは以下のものである。

倖田來未が自宅謹慎…収録済みのTV番組はそのまま放送
2月3日8時1分配信 サンケイスポーツ
エイベックスでは「自粛期間は未定」としているが、4月12日から全国ツアーがスタートすることを考えると、3月中にはリハーサルに入らなければならず、少なくとも2月いっぱいまでは自粛する見通しだ。

「少なくとも2月いっぱいまでは自粛する」って、この文脈で使うのか?
4月12日からの全国ツアーの中止はありえないとすると、日本語としては「自粛は長くとも2月いっぱいまでの見通し」もしくは「少なくとも3月には活動再開する見通し」が正しいのではないだろうか。
「少なくとも」は最低限をあらわす言葉だ。3月はリハーサルがあるから自粛しているわけにはいかないというのなら、
最大限をあらわす「長くとも」を使うべきだし、「少なくとも」を使うのなら、自粛に対してではなく活動再開時期に対して使うべきだろう。
違和感を感じたのは私だけ?