判決が出たら…

光市事件弁護団への不当な懲戒請求が多数行われています。これは橋下弁護士よみうりテレビの「たかじんのそこまで言って委員会」という番組で煽ったことが大きく影響しているのではないかと言われています。よみうりテレビの公式サイトに「たかじんのそこまで言って委員会」のページがあり、そこに大会議室と名づけられた公式BBSがあって、そこで橋下弁護士懲戒請求煽動問題、正確には光市弁護団(の一部)が橋下弁護士を提訴した件に関してのスレッドがあります。

内容は、最初の方を見ますと、さすがに「たかじんのそこまで言って委員会」の公式サイトだけあって、橋下擁護・光市弁護団批判一色です。「橋下擁護厨のたわごとを読みたければここを読め」というぐらいの勢いだったのですが、途中から、光市裁判についてきちんと説明する人が現れて(主にすちゅわーですさんという大阪の弁護士)、残念ながら多くの人が正しい見解を知ってしまったようです。とはいえ、こういうのは宗教のようなもので、橋下信者というべき人たちは今も残っていて、たわごとを垂れ流しています。これはもう宗教ですから、誰がなんと言おうと改心することはないでしょう。
さて、肝心の光市裁判ですが、差し戻し審はあとは四月二十二日の判決を待つだけとなりました(まあ、差し戻し審がどのような結果になろうとそれだけでは終わらないでしょうけど)。判決において、弁護団の主張がすべて認められるのか、一部だけでも認められるのか、あるいはすべて退けられるのか、それは安易に予想するようなことではありませんが、ひとつ気がかりなことがあります。それは、弁護団の主張がすべて(あるいは大半が)退けられ、被告人に厳しい判決が出た場合の橋下擁護厨あるいは弁護団批判厨の反応です。弁護団の主張がすべて退けられるということは、それは被告人の言い分が「法律の専門家である弁護士に一方的に味方してもらったとしても」通るものではなかったということであり、それを明らかにしたのは弁護団の功績ということになるのですが、橋下擁護厨あるいは弁護団批判厨はそのような解釈をしないような気がします。その判決を元に、弁護団が間違っていて橋下弁護士(および自分たち)が正しかったと声高に主張しそうな気がします。まあ死刑判決以外は一切認めないと言わんばかりの人たちなので仕方ないといえば仕方ないのですが。
とはいえ、ここまでくればあとは判決を待つのみです。弁護団にとりあえずお疲れ様でしたの言葉を贈り、静かに四月二十二日を待ちたいと思います。