死刑にならない方法を考えてみる

光市事件弁護団への不当な懲戒請求が大量に寄せられているが、それを踏まえて、凶悪事件を起こした時に絶対に死刑にならない方法を考えてみた。
まず、不当な懲戒請求をしている人たちがいう、「弁護人は荒唐無稽な主張で被害者(遺族含む)感情を傷つけてはいけない」という前提を取り入れる。さらに、「必要的弁護事件では、弁護人が付かなければ裁判できない」「弁護人は被告人の意思に反した弁護はできない」「裁判所の確定判決によらなければ刑を執行できない」という当たり前の前提を加える。
さて、以上の前提を踏まえて凶悪事件(たとえば大量殺人)を起こして死刑にならない方法は以下。
(1)まず、一審では検察官の主張をすべて認め、弁護人には土下座弁護に徹してもらう。
(2)有罪判決が出たら、控訴する。
(3)ここで一審と主張をがらりと入れ替える。その内容は、荒唐無稽であり遺族感情をひたすら傷つけるものにする。
こうしておけば、「弁護人は荒唐無稽な主張で被害者感情を傷つけてはいけない」以上、それに沿って弁護してくれる弁護人はいない。また、弁護人は被告人の意思に反した弁護はできないので(それをやったら、それこそ懲戒もの)、だれも弁護できなくなる。
必要的弁護事件においては弁護人がいないと裁判できないし、裁判所の確定判決によらず有罪になることはないから、結果として絶対に死刑にならなくてすむ。まあ一生勾留生活を送ることになるだろうが…


※もちろん、現実にこういうことはない。自称一般人の言う「弁護人は荒唐無稽な主張で被害者感情を傷つけてはいけない」ということが、間違っているからだ。もしかすると、光市弁護団に不当な批判をしている人たちは、究極の死刑廃止論者かもしれない。