まとめです

最後にまとめである。今回の奈良事件では妊婦の夫は真実究明等を目的として自分と赤ちゃんを原告として約8800万円の損害賠償を求める訴訟を起こした。この「真実究明等を目的として訴訟を起こす」という行為はとてもほめられたものではないが、以前「そのことについては強く批判しない」と言った手前、スルーしておく。8800万円の内訳はわからないが、逸失利益+慰謝料の請求額としては妥当だろう。8800万円という金額は高額であるが、真実究明等を目的とするなら請求金額をなるべく高額にするのは理に適うものである。赤ちゃんが原告に加わっているのは相続人である以上当然であるし、請求額を高くする効果がある(繰り返すが、請求額を低くする −たとえば一万円訴訟− のは、真実究明等の目的が達成できない可能性を高める)。
以上の理由から、訴訟の中身自体はまともであり批判するにはあたらない。原告が批判されるべきところは、もっと別のところにあるだろう。

ちなみに、このエントリーは明日の分にしておいた。一日に二つ入れておいてもいいが、まとめなので独立した所に置きたかったのだ。一つ前のエントリーを昨日回しにして、このエントリーを今日の分にするという手もあるが、とりあえずこの形を選んだ。奈良の事件だけに、京でなく飛鳥、である。