北京五輪開会式

北京五輪の開会式が昨日行なわれました。
今回、日本は23番目という早い行進順だったのですが、これは今回の行進順が漢字の画数の少ない順ということで決められたためのようです。「日」は4画ですから、かなり早い部類に入るのでしょう。このオリンピックの行進順ですが、基本として開催国のアルファベット(字母表)の順になります。韓国で行なわれたソウルオリンピックでは、ハングル順(KS規格かな?)でした。
中国の字母表といえば漢字になります。GB規格における漢字順は画数順じゃなかったような気がしますが対外的なわかりやすさを基準にしたのでしょうか。それならいっそUnicode順でも良かったような気がします。
話はちょっと北京オリンピックから外れますが、日本の字母表といえば仮名+漢字になりますよね。その場合あいうえお順での行進になるのかなあと思っていました。でも長野オリンピックでは中台関係への配慮等の関係で英語のアルファベット、すなわちローマ字順での行進になったようです。長野前に考えていた小ネタで、「長野オリンピックの行進順があいうえお順だとすると、最初と最後に行進する国はどこ?」というのがあったんですが、使うことはできませんでした。オリンピックの開会式を見たことのある方は簡単に答えられるでしょうが、知らない人はちょっと考えてしまうんじゃないかなあと思います。
ちなみに二番目に行進する国はアイスランドだと思うんですが、ラス前がわかりません。「ヲ」や「ン」で始まる国はないと思いますので、「ワ」で始まる国だと思うんですが、どこでしょうか。「ワ」で始まる国もないとすると「ロ」になるんですが、もしかしてロシアだったりして。
話を北京オリンピックの行進に戻して、漢字の画数順の行進だったんですが、私が当初予想していた行進順と異なるケースが多々ありました。たとえば韓国ですが、これは「大韓民国」ですから最初の文字の画数は3です。なので日本より早く行進すると思っていたんですが、かなり後ろでした。中国語では単に「韓国」なのでしょう。もしかして北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)と行進順をなるべく近づけるためかもしれません。
さらにアメリカですが、漢字表記は日本では「亜米利加」です。しかしおそらく中国では「亜」でなく「亞」で、画数が大幅に増えますから、かなり後ろの行進になっていました。ちなみにアメリカの漢字表記で日中で異なるのは「亜」だけでなく、「米」も異なります。これは単に読み方の違いで、日本ではmeに対して「米」という漢字を当てていますが、中国読みでは「米」はmeと発音しません。なのでmeと発音する漢字として「美」を当てています。そして国名を漢字一文字で表現する場合アクセントのある漢字を当てるのが基本のため、日本では「米国」となっているところが中国では「美国」になっています。
ロシアは日本の漢字表記では「露西亜」で、これはかなり後になるんじゃないかと思っていまして、実際に後のほうだったんですけど、それでもアメリカより前でした。これは「ロ」に対して日本とは異なる漢字を当てているか、中国式の略記で画数が少なくなっているかのどちらかでしょうね。
ラス前に行進したのはオーストラリア。日本での漢字表記は「濠太剌利」で、ラス前ということは中国でもおそらく同じ表記なんでしょう。
これから17日間にわたり世界各国の一流選手が素晴らしいプレイを披露してくれます。いくつか興味のある競技もあるので、楽しく観戦したいと思います。


追記
BS1の録画放送を見て気付いたのですが、ラス前はオーストラリアではなくザンビアでした。ザンビアの皆様、申し訳ありません。それにしてもアップ直後に訂正する羽目になるとは。
再度見直して思い直したのは、なぜドイツやイタリアがあんなに後ろなんでしょう。中国ではどんな漢字を当ててるんでしょうね。