名は体をあらわさず

昨日のエントリーの書き出しでサクラ軍団の馬名について触れていたんですが、いないと書いてしまった「サクラセンチュリー」という馬が実はいることをコメント欄で指摘されてしまいました。しかも日経新春杯の勝ち馬だそうで、そんな馬を見落としてはいけません。それにしても、ローレルの仔でセンチュリーってメーカーが違うような気がする、って車からとってるわけじゃないってば。
それはともかく、人間にDQNameはあるように、馬名にも珍名馬があります。人間のDQNameは付けられた方がかわいそうですが、馬の場合はペットの名前と同じようなもので、自身は自分の名前が珍名だなんてわからないわけですから、和やかな気分で鑑賞できます。たとえば以下のページでは、「あなたが決める20世紀の珍名馬!」なんて企画をやっていました。

まあ、珍名といってもなにをもって珍名というかは判断の分かれる所です。知り合いに「センリョウヤクシャ」を珍名馬だという人がいるんですが、ではその人に「ステージチャンプはどうなの?」と聞くと、普通の名前だそうです。では「エガオヲミセテ」はと聞くとこれは珍名だそうで、一方「ショウミースマイル」は普通の名前だそうです。日本馬なんだからせめて逆でと思うんですが、感覚的なものだから仕方ないのでしょう。また、ぱっとみると普通の名前なんですが、ちょっと考えると「なんか変」と思う馬がいます。いわゆる「名が体を現していない」名前、それも「性別が逆だろう」という馬です。
「性別が逆だろう」馬名で有名なのがアドマイヤベガ。ベガといえば織姫星、普通は牝馬に付ける名前です。実際、ベガやホクトベガ牝馬なんですが、アドマイヤベガは牡馬です。なんでこんな名前が付けられたのかといえばベガ産駒だからですが、それならアルタイルとでも付ければいいのにと思います。七夕賞をとったら話題になりそうだし。また、「笠松の女傑」と呼ばれたライデンリーダーワカオライデン×ヒカリリーダーだから付けられたんでしょうが、雷電といえば史上最強の力士と謳われた名大関。牡馬ならかっこいいけど、牝馬に付ける名前じゃないと思うんですが。
で、この「性別が逆だろう」馬で一番印象に残っているのがジュピターガール牝馬なんですが、「ジュピター」ってローマ神話の主神でギリシャ神話ではゼウスのことです。それなら男だろ常考。それでも牝馬であることを示すべく「ガール」とついているのが逆に悲しさを感じさせます。これがジュピターアイランド産駒とかいうならまだ許せるんですが、血統は父パークリージエント、母ダイナシヨール。さらには母父デイクタスで母母ギルバーツガール。ジュピターってどこから出てきたのよ。出来ることなら馬主を呼んで、小一時間問い詰めたい