仁川の桜咲きにけり

世界にあって日本にない
大和にあって武蔵にない
勝利にあって敗北にない
北斗にあって南斗にない
スターにあってアイドルにない
プレジデントにあってインフィニティにない
ローレルにあってチェイサーにない
といえば?

…正解は言うまでもなく「サクラ」なわけですが、競馬で桜といえばサクラ軍団よりも五大クラシック競走のひとつ、桜花賞でしょう。牝馬限定競走で、阪神競馬場の芝1600mで行われます。その第68回桜花賞が昨日行われたのですが、勝ったのは12番人気のレジネッタ。見事な差し切り勝ちでした。2着が15番人気エフティマイア、3着が5番人気ソーマジックで、三連単は700万越えのクラシック史上最高配当となりました。こんな配当の馬券、一年に1回取れば、無茶しない限り遊んで暮らせるのですが、当然ながら三連単など簡単にとれるわけがありません。パチンコの三連単は簡単なのにね。
それにしても人気薄でのクラシック制覇といって思い出すのがサニーブライアン。中央で10戦4勝はまあ十分な活躍なんですが、飛び抜けて優れた成績というわけではありません。しかしサニーブライアンの場合、その4勝のうち2勝がクラシック。なんと皐月賞とダービーの2冠馬です。そして両レースとも人気薄の勝利で、その歳の最優秀四歳牡馬に選出されました(馬齢表記は当時の基準)。
サニーブライアンが勝った1997年の第57回皐月賞、自身は11番人気で、2着が10番人気のシルクライトニング馬連は5万円越えの大穴となりました。当時は三連単がなかったんですが、3着フジヤマビザンは12番人気でしたから、三連単があればどうなっていたでしょうか。続くダービーでも皐月賞のリプレイをみるような見事な逃げ切り勝ち。今回は自身が6番人気と少し人気を上げていたこと(とはいえ、シルクライトニングの除外がなければ7番人気)、2着に3番人気のシルクジャスティスが入ったので万馬券にはなりませんでしたが馬連4860円と好配当でした。その後サニーブライアンはダービーのレース中の骨折で休養に入り、そのまま復帰することなく引退、種牡馬入りしました。去年種牡馬も引退し浦河町で余生を過ごしています。
なおサニーブライアンが勝った第64回ダービーには、あのサイレンススズカも出走していて、サニーブライアンは「サイレンススズカに影も踏ませず逃げ切った」唯一の馬となっています。