ウェブそもそも論(の謎×24)

ちょっとお聞きしたいのですけど(以下略)

前に書いたことなんだけどなと思いつつ、いったんはもう一回書きましたが、やはり前のエントリーを参照頂いた方がいいかと思います。

を「ウェブにおいてリンクをされたくないと主張するのは不当である」の根拠とするならば、

  • 形として「論う」や「命じる」という表現になっているならば、「そのリンクが存在しないほうがネットワークトポロジーとして望ましい」と主張する行為ではない

という前提をおいたローカルな論にしかなっていないのではないでしょうか。

まず最初に、私は「ウェブにおいてリンクをされたくないと主張するのは不当である」という主張は、ただの一度もしたことがありません。私が言ってもいないことを、さも言ったかのように表現しなければならない理由が、何かあるのでしょうか?
私の主張を平たく書くと、

  • ウェブにおいてリンクをされたくないと主張するのは勝手だけど、願い叶わずリンクされても自分の責任であり、他人に文句言えることではない。それなのに、相手のなんら問題ないリンク行為をマナー違反だと論ったり、俺は嫌なんだよという理由だけでリンクを削除しろと命じることは不当です。

です。「嘘をついてはいけません」「我侭言ってはいけません」という当たり前のことです。
で、くっぱさんが『形として「論う」や「命じる」という表現になっているが、「そのリンクが存在しないほうがネットワークトポロジーとして望ましい」と主張する文章』だと思う例をひとつあげて下さい。『論ったり命じたりしつつ、「そのリンクが存在しないほうがネットワークトポロジーとして望ましい」と主張する文章』ではなく。


そうそう、10月17日のエントリーでの

正当な理由があれば「リンクを外せよ」といのが正当なクレームになり得るでしょう。(中略)くっぱさんはなにか例を思いつきますか?

という質問に対し、一回は

もしもリンクをされた側から「なぜあなたは私のサイトにリンクをしたのですか(私が納得せざるを得ない理由を説明できないならばリンクを外せよ)」というクレームがあったならば、相手に納得してもらえる説明をする立場にあるのはリンクをした側ということなのですが。
(中略)
もしもリンクをした人がリンクをされた人からの「リンクを外さないなら納得できる説明をせよ」との要求をわがままと扱ったりしたら、無責任な態度をとったということにはならないでしょうか。

という回答を頂きましたが、

「お前は俺の希望を叶えてりゃいいんだよ」というのはただの我侭ですから、そのような希望が他人の手によって打ち砕かれても、打ち砕いた人が他人(打ち砕かれた人含む)から批判される理由はありません。他人の我侭を聞いてあげようとするかどうかは、その我侭を押し付けられた人次第です。聞くなら聞く、聞かないなら聞かない、どっちを選択しようと、他人(我侭を叶えてもらえなかった人含む)から批判される理由はありません。

という反論に対する反論がないようです。「リンクを外さないなら納得できる説明をせよ」という要求は我侭です。なぜなら、リンクをした側は相手を納得させる説明をしなかったとしても、なんら他人から批判されることはないのですから。説明したい人はするだろうし、しない人はしないでしょう。どっちを選ぶかはリンクした人の自由ですし、どっちを選ぼうと他人から批判されるいわれはありません。相手が「なんらそれに従う必要がない」にもかかわらず、「説明せよ」などと言うのは我侭です。相手によってはその我侭を聞いてもらえるかもしれませんが、聞いてもらえようが聞いてもらえなかろうが我侭であることには違いありません。我侭を我侭と扱うのは当たり前の話であって、なんら無責任な態度ではありません。結局、「リンクを外せ」と命じるための正当な理由は思いつかなかったということでよろしいでしょうか。

さらに、しずさんに「サル扱いされた」と抗議されてしまいました。なので、同じ質問をくっぱさんにもしておきます。

問1
「勝手にリンクを張るとはどういうことだ。マナー違反だ。良心がないのか。即刻リンクを削除せよ。良識があるならわかるはずだ。」という文章の解釈として適切なものはどれか

(1)無断リンクはマナー違反なのでリンクを削除するように求めている
(2)身勝手な言い分であるのは承知の上でリンクを削除してくれるよう頭を下げてお願いしている
(3)当該リンクは当該文章にない方が文章のクオリティが上がるのでリンクを削除してはどうかと提案している

問2
相手にリンクを削除した方がメリットがあることを提示してリンクを削除してはどうかと提案する文章として適切な文章はどれか

(1)無断リンクはマナー違反だ、削除せよ。
(2)身勝手な言い分であるのは承知の上ですがリンクを削除して頂けませんか。
(3)当該リンクは文章の流れを分断しているので存在しない方がいいと思います。


ブックマークコメントへのコメント

根気強く議論を続けるsci98氏はすごいなぁ。

ネタを考えずにすむから自分の勉強にもなるから相手しています。

くっぱ氏はsci98氏の主張のどの辺に納得できないんだろう。いまだに彼が何を言いたいのか今一よく分からない。

結構相違点は洗い出されていますよ。まず

  • WWWを『特定の人に読まれたくない』『特定のサイトからリンクされたくない』という立場で使うことはできるし、運がよければその願いが叶うこともあるけど、仮にその願いが叶わなくても自分の責任でしかない。『そういう立場で使うことは制限されていないのだから、願いが叶わなかったときに他人に責任を転嫁してもよい』という人は自己責任という言葉を軽視している。

という点においては共に相違ありません。「WWWを『特定の人に読まれたくない』『特定のサイトからリンクされたくない』という立場で使う」人に対する感想は、私が「そういう立場ならWWW使わなきゃいいのに(あるいは、黙って使えばいいのに)、変なの」というのに対しくっぱさんは「制限されていないんだからいいんじゃないの」ですが、「WWWを『特定の人に読まれたくない』『特定のサイトからリンクされたくない』という立場で使うことは制限されていない」という点については同じですから、問題になりません。さらに、願い叶わず特定のサイトからリンクされたときに、

  • それは『特定の人に読まれたくない』『特定のサイトからリンクされたくない』という文書をWWWに置いた本人の責任なのだから、他人に文句を言うことはできない。自分の勝手な希望が打ち砕かれたからといって、他人に責任を転嫁する人は自己責任という言葉を軽視している。

という点でも一致しています。じゃあリンクを外してほしいときにどうすべきかというと、

  • 「筋違いな頼みであることは承知の上で、リンクを外してもらうよう頭を下げてお願いする」または「リンクを外すことによるメリットを相手に提示し(または提供し)、リンクを外すよう提案する」

という点でも一致しています。くっぱさんの言う「そのリンクが存在しないほうがネットワークトポロジーとして望ましい」というのは「リンクを外した方があなたのページのクオリティが上がる」という「リンクを外すことによるメリットの提示」です。
ここまで一致していて、どこが相違しているかというと、たとえば「リンクを外すことによるメリットの提示」をするつもりで「私が許可していないのにリンクを張るとはどういうことだ。許可のないリンクはマナー違反だ。良心がないのか。リンクを外してくれ。良識があるならわかるはず。」という文章を書いた場合に、

  • 私の判断「相手のなんら批判されるいわれのないリンク行為を、不当な行為として論っている」不当な主張
  • くっぱさんの判断「そのリンクが存在しないほうがネットワークトポロジーとして望ましい」という主張である可能性が否定できないのなら、不当ではない。

と、分かれるんですね。これはもうWWWに関する問題ではなく、文章能力の問題です。そして当たり前のことですが、文章能力の欠如した人とは話が成立しません。なので、くっぱさんの文章能力が欠如していることが明らかになれば、話は終わると思います。