食いだおれの街

NATROMさんのブログにたこのポイ捨てに関する記事があった。なんと福岡ではたこのポイ捨てが行われているらしい。なんということだ。捨てるぐらいなら大阪に送れ。ご存知の通り、大阪は各家庭に一つたこ焼き機が支給されているぐらいのたこ消費地である。一説によると、世界のたこ漁獲量の99.8%が大阪で消費されていると言われている(*1)。大阪人からすれば、たこを粗末にすることは許しがたい悪行である。
…って、これはNATROMさんの早とちりであろう。写真を見ればわかる通り、「た」と「こ」の間に明らかに不自然なスペースがある。おそらく、間の文字が欠落したのであろう。
しかし、何らかの文字が欠落したのはいいとして、何の文字が欠落したのであろうか。写真を見るに、欠落した文字はおそらく1文字だけである。これが福岡でのことであることを考慮すれば、おそらく欠落したのは「ら」である。ご存知の通り、福岡の名物といえば辛子明太子である。一説によると、世界のたらこ漁獲量の99.8%が福岡で消費されていると言われている(*2)。それだけのたらこが世界中から福岡に集まっているのであるから、余ったたらこを不法投棄する人が出てきても不思議はない。しかし食べ物を粗末にするのはとてもほめられたことではないから、このような注意看板が作られるのだろう。このような看板が作られているわけであるから、たらこを不法投棄している人は福岡人の極一部なのだろう。このような一部の不心得者のおかげで福岡人全員が白い目で見られているとしたら、これは困ったことである。
たらこの不法投棄が行われる原因は、おそらく辛子明太子の製法に理由があるだろう。ご存知の通り、辛子明太子はたらこ一本を丸々使う。ちぎれたたらこは商品にならない。業者としては、商品にならないものを抱え込むわけにはいかない。しかもたらこは生鮮食品であり、保存する場合は冷凍保存するなどしなければならず、コストがかかる。業者も商売であるから、不法投棄したくなる気持ちはわかる。とはいえ、やはり不法投棄はいけないことである。これはなんとかしなければならない。
というわけで、一つ提案である。ちぎれたたらこは辛子明太子には使えないが、他の用途に使えばどうだろうか。たとえば、たこ焼きのたこの代わりにたらこを用いたたらこ焼きを開発するのである。元々たこ焼きの場合はたこを小さく切って使う。ならば、ちぎれたたらこでも全然問題はないはずである。問題があるとすれば、たこの代わりにたらこを入れたたらこ焼きがおいしいかどうかである。もし口にできないぐらいまずいものにしかならないのならば、なんにもならない。一回たらこ焼きを作ってみて判断すべきだろう。
というわけで、不法投棄したいたらこがあったらぜひ私の元へ送って頂きたい。試作品を作る目的だから、別にちぎれていないたらこでも構わない。というか、たらこ焼きに最適の大きさなども調べないといけないから、ちぎれていない方が好都合である。調理済みの辛子明太子で作った場合なども検討しなければならないから、辛子明太子になったものでも構わない。なので、誰か私に福岡産高級辛子明太子を送って下さい

(*1)この説を唱えているのはsci98である。
(*2)この説を唱えているのもsci98である。