ニューパルサーV

パチスロ必勝ガイド7月号の巻頭は、ニューパルサーVの紹介である。この時期の新機種であるから当然五号機であり、また名前からわかるように四号機パルサーシリーズの後継機である。さてこのパルサーには、他の機種と大きく異なる部分がある。なんと、4thリール搭載機なのだ。
もちろん、単に4thリールがあるというだけなら、他にも同様の機種はある。大花火の鉢巻リールは有名だし、巨人の星ストリートファイターは4thリールはおろか5thリールまである。しかし、それらは単なる演出用リールであって、有効リールではない。ニューパルサーVの場合はそれらと異なり、4thリールは有効リールであり正真正銘の4リール機なのだ。
着眼点は面白いが、いくつか疑問がある。4thリールはどうやって止めるのだ?パチスロのリールはストップボタンを押して止めるものである。リールが四つあるなら、ストップボタンも四つなければ話が合わない。と思って巻頭の紹介写真を見てみると、確かにストップボタンが四つある。これらを使って各リールを止めるようだ。…正気か?慣れの問題と言ってしまえばそうなのかも知れないが、いちいち毎ゲーム四つもリールを止めるなんて面倒くさくてやってられないと思うぞ。
さらに、入賞役の組み合わせが問題である。たとえばチェリーの場合、any-any-any-チェリーで入賞となっている。左リールは関係ない。もちろんチェリーが右リール1リール役になっていること自体は問題ない。新世紀エヴァンゲリオンだってそうである。しかしパルサーの場合、右リールが中段のみ有効で、しかもどの絵柄も取りこぼしがない。さらに、ベルやオレンジは中リール(左から二番目のリールというべきか)の絵柄は不問になっている。ということは、全リールオヤジ打ちでいいと言うことだ。
いつも全リールオヤジ打ちで、リーチ目(たぶんたくさん搭載しているだろう)が出たときだけボーナス目押し。…楽しいだろうか。
しかし山佐はなんでまたこんな奇っ怪な仕様にしたのであろうか。理由は簡単、見た目3リールを四号機パルサーと全く同じ配列にするためである。五号機の規定上、4リール機にでもしないと四号機と同じリール配列に出来ないのだ。
しかし、これ意味あるのか?どのみち五号機である以上、リール制御は絶対に四号機と同じにはならない。五号機でも実現できるような単調なリール制御の四号機などないからだ。しかも四号機パルサーのリール制御はコントロール方式である。なおのこと、五号機では実現出来ない。
リール制御も打ち方も全く異なるのに、配列だけ同じにして意味があるのだろうか。どうも私は、設置された当日から『ニューポパサーV』と呼ばれるような気がして仕方ない。