残り9試合
ペナントレースも大詰めとなりました。セントラルリーグは現時点で、阪神と巨人が同率首位で並び、さらにCS出場のかかる三位争いも広島と中日が同率で並ぶという激戦になっています。
ここで阪神と巨人の優勝争いについてちょっとみてみましょう。先にセントラルリーグの順位決定方式について述べておくと、勝率>勝数>直接対決成績>前年度順位の順になっています。直接対決成績で阪神の負け越しは決まっていますから(まあ仮に五分でも前年度順位は巨人の方が上)、阪神が優勝するためには巨人を勝率で上回るか、勝率が同じなら勝数で上回らなければなりません。さて、両チームの優勝ラインは以下の通り。
阪神(残9) | 巨人(残8) | |
88勝 | 9-0 .619 | |
87勝 | 8-1 .613 | 8-0 .617 |
86勝 | 7-2 .606 | 7-1 .610 |
85勝 | 6-3 .599 | 6-2 .603 |
84勝 | 5-4 .592 | 5-3 .596 |
83勝 | 4-5 .584 | 4-4 .589 |
82勝 | 3-6 .577 | 3-5 .582 |
81勝 | 2-7 .570 | 2-6 .574 |
80勝 | 1-8 .563 | 1-7 .567 |
まず、双方の残りの対戦相手です。
これだけ見ると、苦手の中日戦を3つも残している巨人がやや不利だと思います。中日も熾烈なCS争いをしているわけですから、阪神や巨人に劣らぬぐらい、もしかしたらそれ以上に、必死のはずです。中日にはなんとか一つ、できれば二つ勝ってほしいところです(贅沢言えば三つともですが)。阪神はその中日戦、およびその中日とCS争いしている広島戦をそれぞれ一つずつ残しています。両方勝ってもらいたいのは当たり前ですが、どちらか一方を落とす可能性は否定できません(両方落とす可能性ももちろんありますが、そうなると終戦の足音が聞こえてきます)。となると、広島中日相手に阪神は一敗、巨人は一〜二敗はしそうだなと思えます。
次に残りの日程を見てみます。
阪神 | 巨人 | |
28日(日) | 中日(ナ) | |
29日(月) | 広島(甲) | |
30日(火) | 中日(甲) | 横浜(横) |
1日(水) | ||
2日(木) | ||
3日(金) | ヤクルト(神) | |
4日(土) | ヤクルト(神) | 中日(東) |
5日(日) | ヤクルト(神) | 中日(東) |
6日(月) | ヤクルト(神) | |
7日(火) | 横浜(横) | |
8日(水) | 巨人(東) | 阪神(東) |
9日(木) | 横浜(東) | |
10日(金) | 横浜(横) | ヤクルト(神) |
11日(土) | ヤクルト(神) |
まとめると、阪神は広島か中日に一敗、ヤクルトに一敗、巨人に一敗で、横浜戦を二つとも勝ってもらったとしても、計三敗になります(それでも6勝3敗ですからいい成績なんですが)。一方の巨人は、負けが期待できるのはせいぜい中日に二敗です。その場合、阪神は二位に終わってしまいます。
そうなるともう、なんとしても10.8に勝ってくれとしか言いようがないんですが、実は一つだけ期待していることがあります。それは9月30日の横浜巨人戦です。
横浜は現在10連敗しています。確かに横浜は今季調子が悪く、すでに40を超える借金を抱えているんですが、それでも10以上の大型連敗はそうそうありません。そろそろ止まる頃じゃないかなと思っています。巨人が30日の横浜戦を落とすようなことがあると、一気に阪神有利になるように思います。