北京五輪柔道5

北京五輪の柔道、男子100kg級と女子78kg級は共に一回戦負けと残念な結果に終わってしまいました。残るは一日、石井選手と塚田選手にはぜひ有終の美を飾ってほしいものです。
さて、今回の北京五輪に限った話ではないのですが、スポーツにおける礼儀のあり方って各国様々ですね。柔道において、最後の礼が終わる前に勝った選手がガッツポーズをしているのにはかなりの違和感を感じていました。日本選手すらやっています。
礼儀のあり方というのは、各地域の思想的文化的背景により様々です。日本では「負けた相手のことを考えて、勝ったからといってはしゃがない」という流儀ですが、国によっては「強いあなたに勝てた事がとても嬉しい、というのを素直に表現する」という流儀になっているようです。確かに納得のいく考え方ではあります。柔道初日で金を取った韓国の崔敏浩選手、決勝で一本を決めるや否や畳に突っ伏して号泣していましたが、これを対戦相手に失礼だという人はいないでしょう。
ただ、女子柔道の決勝であった「試合が終わる前にガッツポーズ」、確かに残り一秒でポイントで勝っていれば勝利は鉄板でしょうが、これだけは流石にどうかと思いました。相手の負けはまだ確定していないにもかかわらず相手が負けたと決め付けているわけですから。五輪の決勝という舞台ですから感情が先走るのも仕方ないのかもしれませんが…