法律

私も陰謀論を考えてみました

国籍法に絡む陰謀論はお笑いの宝庫である。たとえば以下のブログ。 国籍法の改正 - 最悪のシナリオ (前略) 2009年 中国政府内の「日本を民主的に占領」する秘密作戦が、民主党の名前にあやかって「日本民主占領作戦」と命名され承認された。 (民主党の政策…

国籍法改正案反対

国籍法改正案反対の人のブログを眺めていると、法ま系さんたちの特徴がよくわかって面白い。たとえば以下のブログ。 http://ponko.iza.ne.jp/blog/entry/822717 とりあえず、細かい内容については突っ込む気になれない。一定のレベルを(下に)超えると、もは…

認知が強制される場合

久しぶりのブログ更新にもかかわらず多くのブコメやコメントを頂いてうれしい限りである。 12月6日のエントリーでmunyuuさんに「官僚と議員の区別をつけられないとは(w」と、ブコメでは珍しいトンデモコメントを頂いたり、前回のエントリーではmobanama…

トンデモ(元)国会議員

good2ndさんのブログ経由で知ったのだが、前回のエントリーで言及した国会議員の上を行くトンデモ国会議員(正確には「元」国会議員)がいることを知った。元衆議院議員城内実氏である。good2ndさんが言及した彼のブログの記事は以下。 ◎ 政 治 ◎ 「国籍法」の…

トンデモ国会議員2

約一ヶ月ぶりの更新となった。忙しいのは暇よりはましなのであるが、それにしても限度があるぞ。 以前、トンデモ国会議員というエントリーを立てたことがある。試験に通らなければ就けない職業である医師や弁護士にもトンデモがいるぐらいだから、国会議員に…

法律における都市伝説2

tikani_nemuru_Mさんの3月29日のエントリー「八百屋お七と少年法」に以下のブログが紹介されていまして 真実を理解できない衆愚を導く為に!! − 少年法の改正は不十分だし、重罪犯については一般刑を適用するべき tikani_nemuru_Mさんの紹介の仕方につい…

法律における都市伝説

今日は四月一日、エイプリルフールです。今日はどんなデタラメを書いても大丈夫です。安心してウソが書けます。 …いつもとかわらないか。 それはともかく、四月といえば年度始めです。校舎に新入生があふれ、街に新社会人があふれる季節です。桜が咲き暖かい…

暴行致傷罪

ネタが何も思い浮かばないので、今回は暴行罪の話をします。「暴行」というと新聞報道なんかでは「婦女暴行」という言葉を強姦の意味で使ったり、「暴行を加え死亡させた」とかいう使い方をしますが、刑法の暴行罪における「暴行」はそういう意味ではありま…

冤罪の可能性

私は死刑存置論者である。世界的には死刑廃止論が優勢のようであるが、私的には死刑制度を支持している。やはり、一定の犯罪抑止力はあると思うし、極刑もやむを得ない重罪というのは存在すると考える。もちろん死刑廃止論にも説得力のある理由はあり、その…

刑法231条

こんな記事があった。 ネットで遺族中傷、容疑の医師に科料略式命令 妊婦死亡 - 関西 asahi.com 医師からすれば「なんで?」と思うだろう。だって、間違ってないんだから。 被疑者が突っ張れば正式裁判になるけど、突っ張らないよなあ。勝っても損だもんね。…

アングラの世界

NATROMさんの日記に右派政党“維新政党・新風”参院比例区公認候補だった、せと弘幸氏の怪しげな商売が紹介されている。政治に金がかかるため怪しげな商売に手を出したのか、怪しげな商売を始めるために売名目的で参院選に出馬したのかはわからないが、どちら…

通達された一枚の手紙

通達というのは行政規則の性質を持つものであり形式的には裁判所を直接拘束するものではない(*1)が、当然拘束力を持つものであり無視していいものではない。いくら通達に従うのが都合が悪いからといって無視して好き勝手にやるのは単なる違法行為あるいは脱…

交通ルールを守ろう

今日は道路交通法、交通ルールについての話である。世の中にたくさんある法律のうちで、一番よく知っていないといけない法律が道路交通法だろう。民法や刑法も大事であるが、これらは知らなくても常識で判断すればなんとかなる場合が多い。しかし道路交通法…

りゃくごのご

法律の名前には長ったらしいものが多い。「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」とか「私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律」とか、早口言葉かと言いたくなる文字列がずらずら並んでいる。「地域産業の高度化に寄与する特定事業の集…

テクニカルターム

今日もYosyanさんのブログからのネタである。いつもいつも他人のブログからばかりネタを拾ってきていいのかとは思うが、楽だからいいや。ともかく、今日目にとまったのはYosyanさんが書かれた以下の文章である。 ここで民法643条では「法律行為」を委託する…

独禁法について考える

前回に続いて、また法律の話である。堅い話が続くが、御勘弁願いたい。 江戸時代、日本は鎖国をしていた。きわめて一部の例外を除き、日本は他国と国交がなかったのである。もちろんそれは江戸時代の話であり、現在の日本は鎖国などしていない。 しかしだか…

少女法成立に向けて

日弁連の反対にもかかわらず少年法が改正されて久しい。まあ日本は民主主義国であるから、これからもこういった方向に流れていくのだろう。 少年法は主に法に触れることをした、またはその虞れのある少年の処遇に関して定めた法律である。さて不思議なことに…