国籍法改正案反対
国籍法改正案反対の人のブログを眺めていると、法ま系さんたちの特徴がよくわかって面白い。たとえば以下のブログ。
とりあえず、細かい内容については突っ込む気になれない。一定のレベルを(下に)超えると、もはや突っ込みようのない文字列になってしまう、その典型である。ちょっと言葉を拾っただけでも「どこかで読んだことがある」「どこかのブログで」などなど、著者に真面目に調べる気がないのがまるわかりだ。真面目に調べずに自分の感情だけで結論を出してまともな答えが出るわけがないのは普通の人には当たり前だが、著者にそのような当たり前の意見は通じない。なにしろエントリータイトルからして「百の法律論より一つの直感」なのだから。それなんて(以下略)。
この法改正はおかしいというのが一般的な国民に共通する感覚である。
この直感は百の法律論より正しい。
この直感の次に抱く疑念は、国籍法を改正しようとしている勢力は「人権」を盾にしているがほんとうにそうなのか、どの勢力が何の目的で改正しようとしているのかと言う事である。
「一般的な国民に共通する感覚」って、さすがにそれは一般的な国民を馬鹿にしすぎているだろう。著者と同等の思想信条知能を有する人たちにしか共通していないと思える。そのような直感を自信満々に「正しい」と言い切り、そこからさらに空想全開の推論を行なっている。いわゆる陰謀論に結び付けてしまうのも著者にとっては正しいのだろう。
当該ブログの他のエントリーなんかをみてみると、著者がいわゆるバカウヨと呼ばれる人であることがわかる。今回、国籍法問題で電波を飛ばしているのは皆このような人たちである。もちろんこれはいわゆるブサヨと呼ばれる人たちに法ま系がいないということではなかろう。ブサヨの人たちで法ま系の人がいても、今回の国籍法改正に反対するメリットがないから反対していないだけであろう。
それにしても、なぜバカウヨと呼ばれる人たちはこんなにレベルが低いのだろう。同じ右翼でも、大物右翼と呼ばれる人たちとは大違いである。人間性の差か、論理的思考能力の差かは定かでないが、総じて国籍法問題は静観している。
実際、イチローが国籍法改正案に反対しているなんてニュースは見たことがないからな。
認知が強制される場合
久しぶりのブログ更新にもかかわらず多くのブコメやコメントを頂いてうれしい限りである。
12月6日のエントリーでmunyuuさんに「官僚と議員の区別をつけられないとは(w」と、ブコメでは珍しいトンデモコメントを頂いたり、前回のエントリーではmobanamaさんに「そのオチがいいたいだけちゃうかw」と図星をつかれたり邪推されたりと、様々な意見を下さる読者にはいくら感謝しても足りないぐらいである。
さて、そのブコメで、ちょっと気になるコメントを頂いた。12月6日のエントリーに対するgkmondさんのブコメであるが、
はてなブックマーク - 民法を知らない議員たち - 妄想日記
gkmondさん
「男の方が認知したくない場合にどうするのだ」ってその場合には国籍取れないんじゃないの?
実は国籍法に関する多くのブログやそのコメントを見て、上記のような誤解をしている人を散見していたのだが、自分のエントリーのブコメにそのような意見があるのを見落としていた。この意見、はっきり言って誤りである。
認知というのは、非嫡出子について、父または母(*1)との間に、意思表示または裁判によって親子関係を発生させる制度である。そして日本の民法では、任意に認知する場合以外にも、客観的な親子関係の存在を裁判所が認定して行なう強制認知の制度を定めている。もし父の側が「俺は絶対認知したくない」と拒否しても逃れられないのである。子、その直系卑属、またはこれらの法定代理人は、その「絶対に認知したくない」と言い張る父を相手取って、裁判所に認知を求める訴えを提起することができる。そしてこの裁判に勝訴すれば、強制的に認知させることができるのである。
ちなみにこの認知請求訴訟であるが、調停前置主義に服すので、その前の認知調停の時点で心を入れ替えて(あるいはあきらめて)認知する場合も少なくない。また、父が死亡している場合も訴訟は可能である。その場合、相手方は公益の代表としての検察官になる。
以上のように、父の方が「絶対に認知したくない」と思っていても、認知を強制させられる場合がある。従って「その場合には国籍取れない」というのは誤りである。
(*1)…実は法律の文面上だけみると、非嫡出子について、母との間に親子関係を発生させるためにも認知が必要となっている。しかし判例では、母子関係に関しては分娩の事実により当然に発生し、認知は必要ないとしている(昭和37年4月27日最高裁判決。ちなみにかつての判例では母も認知が必要であった。)。それに対して父の場合は、分娩の事実のようなものが存在しないので、認知がなければ法律上の父子関係は発生しない。
また陰謀論が出てくるのかな?
国籍法改正案まとめWIKIというページがある。「まとめWIKI」と名前が付いているが、中身は電波系そのものである。ここに『最高裁判事への「弾劾裁判の訴追請求」など』というページがあって、そこに以下の記述がある。
6月の最高裁の違憲判決は、司法による立法行為ではないでしょうか?
それに賛同した裁判官に罷免を求めるものです。
その違憲判決そのものからひっくりかえそうじゃないかと。
それを基に受けた法案なんだから白紙に出来るんじゃないでしょうか
なかなか芳ばしい内容である。で、このページの情報元とされているページを覗いていると、これまた芳ばしい記載がてんこ盛りである。たとえば情報元として最初に挙げられているページの記述が以下。
http://ram-at-yahoo.iza.ne.jp/blog/entry/817834/
更に、次のエントリで「ひな形」で示しますが、今回の請求主旨は
平たく言うと「あなた方国会議員は、裁判官から無能扱いされました。
我々国民が選んだ議員を、選ばれてもいない判事が馬鹿にすることは
民主主義原則から言っておかしいのではないですか?
このまま放置すると、あなた方国会議員は司法より下位になりますよ。
国民は、それを望んでいないから、善処してね。」と言うことになります。実際、今回の国会の動きを見れば、違憲判断が出されただけで
国会議員が思考停止になり、右往左往して、自ら司法の下位に落ちています。
これは、危険です。三権のバランスが壊れたのです。
日本国憲法は、最高裁判所に「一切の法律、命令、規則又は処分が憲法に適合するかしないかを決定する権限」を与えている。違憲判断に関しては、国会より最高裁の方が上位なのである。「あなた方国会議員は司法より下位になりますよ」と言われても、言われた議員は(極一部のトンデモ議員を除いて)「それが何か?」としか返しようがないのではなかろうか。当該ブログのコメントやトラックバックを見ると、このような主張に賛同している人がいて、なかなか驚かされる。
このような訴追請求が通らないのは火を見るより明らかであるが、そのような結果が出たとき、彼らはどのような反応を示すのだろうか。光市事件弁護団の懲戒請求の時のように「身内の庇い合い」と言って逃げるわけには行かないから(裁判官弾劾裁判を行なうのは国会である)、陰謀論ぐらいしか逃げ道はないように思える。
トンデモさんの主張に基づけば、世の中は陰謀まみれである。右を向いても左を向いてもみな陰謀。それが事実なら、およそ世の中の(トンデモさん以外の)人は陰謀を企むのに手一杯で、他のことなどできないのではないか。「陰謀ヒマなし」とはまさにこのことである。
トンデモ(元)国会議員
good2ndさんのブログ経由で知ったのだが、前回のエントリーで言及した国会議員の上を行くトンデモ国会議員(正確には「元」国会議員)がいることを知った。元衆議院議員城内実氏である。good2ndさんが言及した彼のブログの記事は以下。
good2ndさんが「引用するのも憚られるほどの、まさに下劣極まりないエントリ」と評するのも納得の内容である。URIを見るとネタでやっているんじゃないかと思いたくなるが(そう信じたいが)、流石にそれはないだろうな。
それにしても、お下劣さを差し引いたとしてもなお残る、この内容のトンデモさというのは驚くしかない。(元)国会議員であるならば、自らが言及しようとする法律の内容、そしてそれが社会に与える影響ぐらい正しく認識してほしいものである。以下は上記エントリーからの引用であるが
今回の国籍法の改正案も、未婚の日本人男性と外国人女性の間に生まれた子について、父親が認知さえすれば日本国籍を容易に取得できる内容であり、(1)DNA鑑定を必要とせず、(2)罰則も一年以下の懲役又は20万円以下の罰金と極めて軽く、合法的な人身売買・児童売春が可能となり、本来日本国籍をもつべきでない者にも容易に国籍が付与される。
(強調は引用者による。はてなでは使えないためISO-2022-JP規格外文字を変更しています。)
前段部分からして十分にトンデモなのであるが、強調した箇所が秀逸だ。「合法的な人身売買・児童売春が可能となり」って、どうやったら出来るんだそんなもの。例としてあげられている文章を読むに(引用するのがあほらしくなる文章なので、内容は各自リンク先を見てご確認ください。)、もしかするとこの方、自分の子供に対してなら虐待しようが売春させようが合法と考えているのだろうか。帰国子女だけに日本の法律には疎いようである。
彼は、自分自身について「どうも城内実はインターネットの世界では保守派(しかもかなりのたか派?)扱いされているようだが、おそらく、私が欧米人であったらむしろ中道左派(リベラル)に属すると思う。」(ここ)と評しているが、私にはたか派でなくばか派に見えて仕方がない。
ちなみに彼は、郵政民営化法案に反対したために刺客をおくられ748票差で落選したそうである。郵政民営化法案に反対してくれてありがとう。
トンデモ国会議員2
約一ヶ月ぶりの更新となった。忙しいのは暇よりはましなのであるが、それにしても限度があるぞ。
以前、トンデモ国会議員というエントリーを立てたことがある。試験に通らなければ就けない職業である医師や弁護士にもトンデモがいるぐらいだから、国会議員に一人や二人トンデモがいても驚くには値しないのだが、それにしても使い捨てカイロの発熱原理が常温核融合というのにはびっくりした。こういうのを見せつけられると、国会議員のトンデモ度が判断できる何らかの出来事があればいいなと思うのだが、うまいぐあいに最近それがあった。例の国籍法の改正である。国籍法の改正自体についてはここで多くを語る必要はないであろう。
最高裁判所で違憲と判断された法令を改正するのは立法府としては当然のことであって、内容も妥当なものであるのだが、気に入らない人も一部いて、ネット上ではトンデモ主張が花盛りである。たとえば柳生すばる先生の以下のエントリー。
http://empire.cocolog-nifty.com/sun/2008/11/post-3508.html
どこから突っ込んだらいいのか悩むぐらい是の打ち所のない文章であるが、なかでもこの部分はフイタ。
「三権分立」とは言うが
日本国憲法第41条
国会は、国権の最高機関であって
国の唯一の立法機関である
と書いてある。
国会つまり議会:立法権の優位が確立されているのである!
この「国権の最高機関」なる文字列が政治的美称であり法的意味がないことは芦部憲法にすら書かれているのだが(*1)、おそらく読んでないどころか存在すら知らないのだろう。まあすばる先生のトンデモエントリーはいつものことだから笑って済ませられるが、他の情報をあたっていて、恐ろしい事を知った。すばる先生に匹敵するレベルの人が国会議員にいたのである。
http://www.love-nippon.com/kokkai_igi.htm
2008/12/05(金)
新党日本代表 田中康夫は、DNA鑑定と扶養義務の明記無き、稀代の欠陥「国籍法」改悪に、参議院本会議で反対票を投じました。
(中略)
DNA鑑定制度の導入と父親の扶養義務を明記せぬ今回の「改正」は、更なる「闇の子供たち」を生み出す偽装認知奨励法、人身売買促進法、小児性愛黙認法、即ち人権侵害法に他なりません。
「DNA鑑定制度の導入」って、男の方が認知したくない場合にどうするのだ。日本人同士でさえ、非嫡出子に対して「認知しなけりゃ養育費払わなくてすむんじゃね?」というバカ男が存在するというのに。「父親の扶養義務を明記」って、そんなもん国籍法に明記してどうするのだ。認知すれば扶養義務が発生するぐらい民法に書いてあるだろう。この人、本当に国会議員か?
流石にこのレベルの人は(国会議員では)他にはいないと思いたいところであるが、残念ながらそうはいかない。国籍法改正案まとめWIKIにこんなのがあった。
http://www19.atwiki.jp/kokuseki/pages/38.html
11月17日午後に、「『国籍法改正案』緊急対策会合及び記者会見」が開催されるようです。
こちらは、超党派の「 『国籍法改正案を検証する会合』に賛同する議員の会 」という議連が急遽立ち上がり、主催するもので、メンバーは今のところ、
<無所属>
代表 平沼赳夫 (元経済産業大臣、真・保守政策研究会 最高顧問)
<自由民主党>
赤池誠章 (衆議院法務委員、伝統と創造の会 事務局長)
戸井田とおる (厚生労働大臣政務官、真・保守政策研究会 事務局次長)
稲葉大和 (総務会 副会長)
西川京子 (政務調査会 環境部会長、真・保守政策研究会 副幹事長)
古屋圭司 (広報本部長、真・保守政策研究会 副会長)
下村博文 (国会対策委員 副委員長、真・保守政策研究会 幹事長代理)
馬渡龍治 (国会対策委員、真・保守政策研究会 事務局次長)
牧原ひでき (国会対策委員)
で、今後も増える見込みです。
この議連は、案内文に国籍法改正によって 「想定される偽装認知」 について例示していますので、それもそのまま掲載します。
一、第三国の女性を、国内の犯罪組織に所属している男性が大量認知して、売春等犯罪に悪用。(国際的に「性奴隷」と批判される)
二、国際テロリスト及びその子孫を認知することも可能になる。仮に、正規の日本国籍を取得した「日本人」がテロ事件を起こした時に損なう国の名誉は甚大である。(国際的にテロ国家と批判される)
三、現在、日本の国籍が高額で売買されている現状では、日本国内に長期滞在することを目的として、犯罪組織の男性でなくても、経済的に困窮している男性に高額な報酬で「偽装認知犯罪」が一般的に行われるであろう。
四、第三国で生活している女性が、日本の「社会福祉制度」の悪用を意図して、「特別在留許可」等の目的で第三国で生まれ生活している第三国人の子供を、日本人男性に「認知」してもらい日本入国を果たす。「改正案」には扶養の義務がないので、入国後は「育児手当」「生活保護費」など税金が使われる。
五、扶養の義務が無いことで、国内に短期滞在している第三国人女性が「特別在留許可」取得を目的として、「大金」を支払って日本人男性の子供を妊娠する可能性もある。これは「偽装認知」としての犯罪ではないので、「DNA鑑定」しても防ぐことはできない。
…本当に国会議員かこの人たちは。
扶養の義務がない扶養の義務がないって、ないわけがないだろう。認知すれば扶養の義務は発生する。国会議員が民法を知らないってなによこれ。
それ以外の部分もトンデモてんこ盛りである。「五」に至っては、国籍法改正とはなんの関係もない話である。同じことは改正前でもできるのだから。
なんというか、今回の国籍法の改正は、トンデモ国会議員を炙り出すのに非常に役に立ったようである。
(*1)…憲法/芦部信喜(岩波書店) P.263
ボビー吼える
あまりにも凄まじい歴史的V逸を喰らって寝込んでいました。
…というのはウソで、単に忙しくてブログを更新する暇がなかっただけなんですが。
阪神タイガースはCSで中日に敗れ、日本シリーズ進出はなりませんでした。日本シリーズはその中日を二勝一敗一分(アドバンテージ除く)で破った巨人と、パのCSを勝ち抜いた西武の間で行なわれています。日本シリーズはさすがにリーグ覇者同士の戦いらしく好勝負が繰り広げられているようですが、阪神が出てないからどうでもいいやw。
プロ野球といえば先日ドラフト会議が行なわれたわけですが、阪神はここでもリーグ終盤〜CSのヒキの弱さを発揮しました。一位指名が抽選ハズレ、外れ指名も抽選ハズレと二連敗。まあ抽選にいくら外れようと。指名した人に入団してもらって活躍してもらえたらいいだけなんですけど。
今年のドラフトの注目選手は東海大相模の大田内野手だったみたいです。巨人の原監督の後輩にあたり(というか、子供の頃の野球教室で当時選手の原監督自身から指導をもらって、それ以来原監督を目標に野球に励み、原監督を慕って東海大相模に進学したとか)、それ繋がりで巨人志望、巨人以外なら大学進学かと言われてました。その巨人は大田内野手を一位指名しましたが、ソフトバンクも同じく大田内野手を一位指名。しかし抽選の結果巨人が交渉権を獲得しました。ソフトバンクの外れ一位指名は巽投手。って、外れ一位にこの人が残っていて、無抽選で交渉権がとれるあたりソフトバンクの運のよさを示しています。
阪神は結局外れ外れ一位指名の蕭投手の交渉権を獲得。阪神は外れ一位で長野外野手を指名するんじゃないかと言われていましたが、冒険は避けたようです。長野外野手は二年前に日ハムに指名されましたが、巨人志望のため入団を拒否、社会人のホンダ入りをしました。今回のドラフトでも巨人以外ならホンダ残留と言われていたので、阪神が指名しても入団拒否される可能性は少なくなかったでしょう。
その長野投手ですが、ロッテが二位で指名しました。巨人も二位で指名する予定だったみたいですが、二巡目以降はウェーバー。先に指名されてしまえばどうすることも出来ません。ロッテのバレンタイン監督はドラフト会議が終わるとすぐに長野選手の元に指名挨拶に行ったみたいですが、会えなかったみたいです。
バレンタイン監督と長野の初対面はかなわなかった。午後7時25分。都内のドラフト会場から約1時半かけて到着した狭山市内のホンダ合宿所に、長野の姿はなかった。ドラフト当日に監督みずからあいさつに出向くのは、04年に再来日後初めて。最大級の誠意を示し、対応したホンダ・安藤監督に約10分間、熱い思いを伝えた。
記事から推測するに、夜の七時半ぐらいにアポなしで突撃したみたいです。夜の七時半にアポなし突撃って、そりゃ会えなくても仕方ないんですが、バレンタイン監督としては熱意を見せたかったんでしょう(ちょっと社会人のしてのマナーに欠ける気はしますが)。
そのバレンタイン監督、昨日の千葉商大の講演でなかなか興味深い発言をしたみたいです。
ロッテのボビー・バレンタイン監督(58)が2日、客員教授を務める千葉商大で講演し、痛烈な巨人批判を展開した。「巨人は利益を球界全体に分配する考えがない」とし「潤沢な資金で4番、先発投手、抑えなど獲得しているのはどうなのか。日本シリーズも応援する気にならない。頑張れ西武となるのはパの代表だからだけじゃない」と補強戦略を一刀両断。約400人の聴講者からは大拍手が起こった。
また、今ドラフトで2位指名したホンダ・長野(ちょうの)をはじめ、巨人入り熱望の声が絶えないドラフトについても「選手が特定の球団を希望してはドラフトの意味がない」。球界発展を思うがゆえの提言。「巨人批判しているつもりはない。事実を述べただけ」。最後までボビー節は止まらなかった。
前段部分はおいておくとして、後段部分、「選手が特定の球団を希望してはドラフトの意味がない」というのは選手にちょっと酷な気がします。選手にとっては文字通り一生の問題なんですから、希望球団ぐらいあってもいいじゃないですか。もちろん、選手が球団を指定して指定された球団以外は指名できないなんてことになったらドラフトの意味がなくなるんですが、現システムでは選手がどの球団を希望しようと(過去に入団拒否された球団は除いて)どの球団も指名できるんですから、選手が希望球団を口にしたぐらいでドラフトの意味がなくなるとは思えません。もし選手が希望球団を口にしなくて、指名してみたらそこで「実は○○球団以外には入る気はないんです」ってことになったらそっちの方が困るような気がしますし。「どの球団だろうと指名されたら必ず入れ」というのはさすがに無茶ですからね。
とはいえバレンタイン監督の球界発展を思う気持ちは十分に伝わってきます。これからもグラウンド内外問わず活躍してもらいたいものです。
(追記)
最初、バレンタイン監督の訪問時間について、夜の七時半から一時間半かけて到着、合わせて九時かと思ったんですが、ドラフト会議が終わってすぐに向かってるんですから、単に七時半ですね。
つわものどもが夢の跡
10.8決戦、惜しくも敗れました。
メークジエンド\(^o^)/
巨人にマジック2が点灯です。巨人の残り試合は横浜1ヤクルト2。横浜はラミレスとの勝負を避けるでしょうし、ヤクルトは好調ですが裏ローテになりますから、さすがに二敗を期待するのは難しいでしょう。仮に二敗したとしても、阪神の三連勝がこれまた難しそう。
まだ可能性のあるうちは優勝を願いますが、優勝がならなかったとしてもCSがありますから、頑張って日本一を目指してもらいたいです。